「戦える」から「よく戦う」へ：ENIGMA DED アディティブ材料プロセス共有第2回

Dec 07, 2025

ニッケル合金は、優れた高温強度、耐食性、酸化抵抗性および独特な物理的特性を持つため、現代産業において極めて重要な役割を果たしています。主な用途には航空宇宙、エネルギー、造船、自動車などがあります。本稿では特に、アーク積層造形プロセスを用いたニッケル合金718のアディティブ製造能力に関する分析を紹介します。

01. 材料情報

材料形態: ワイヤー

材料仕様： φ1.2 mm

モデル： インコネル 718

特徴の概要 Inconel 718は航空宇宙産業で広く使用されている材料です。優れた耐熱性を持つため、エンジン部品などの高温環境に最適です。また、レース業界の高性能自動車エンジンにも使用されています。Inconel 718は、優れた靭性、破壊抵抗性および耐食性を備えた析出硬化型ニッケル基超合金であり、最大1500°Cまでの温度環境で使用可能です。

02.性能指標

状態で	温度	方向性	引張強度 (MPa)	降伏強度 (MPa)	伸縮 (%)
AD-積層状態	室温	TD-横方向	771	455	21.3
AD-積層状態	室温	BD-縦方向	802	431	22.2
HT-熱処理後	室温	TD-横方向	1405	1159	12
HT-熱処理後	室温	BD-縦方向	1449	1079	13

03.組織

04.組成分析

部品名	積層前含有量 (%)	部品名	積層前含有量 (%)
ナイ	52.88	銅	0.018
Cr	18.12	AL	0.06
Mo	3.04	コー	0.06
C	0.012	Ti	1.01
Mn	0.018	B について	0.004
フォール	19.22	その他	< 0.5
そうだ	0.029	Nb+Ta	5.09

05.付加製造能力分析

気孔発生傾向： ある程度の気孔発生傾向がある。SMC718ワイヤーの合金組成には、窒素や酸素などの気体元素が含まれており、付加製造プロセス中にこれらの気体元素が堆積層に溶け込み、 timelyに放出されない場合、気孔を形成する可能性がある。

クラック感受性： SMC718ワイヤーの合金組成にはニッケルやクロムなどの特定元素が含まれている。これらの元素は溶接時に粒界腐食や析出物の生成を引き起こしやすく、クラック発生傾向を高める。

流動性： 良好な流動性。

「製造可能」から「高品質な製造」へ、ENIGMAがDED付加製造分野において材料とプロセスを深く探求し最適化することは、技術パラメータのアップグレードにとどまらず、「量」から「質」への飛躍でもあります。今後、ENIGMAは引き続き付加製造用材料とプロセスの限界に挑戦し、より大規模でより高効率なDEDの応用シーンを探求し、プロセスの標準化と知能化を推進し、より広範な産業応用に貢献していきます。